2002/04/24

牛丼

9時頃、仕事を終えたあとおなかがすいたので牛丼のすき家へ。なに食べよっかな、と考えながら店に入るとガランとした店内に客は3人だけ。
平日だし、こんなモンだよな、と思いながらやってきた店員さんに注文しました。
「チーズ牛丼、セット」
「は~い、チーズセット1丁!」
声を張り上げながら歩いていく店員さんの向こうがわに、先客の3人が座ってます。
高校生ぐらいの男子学生、仲良くボウズ頭で、なんだか様子が変。
手前には契約書のような紙。
一人一人の前に直径30センチもある皿が置いてあります。・・・あ! 1Kg食べたら無料のチャレンジに挑戦中ですね!?

もうほとんど肉は残ってません。向かって左の背が高い男は、涼しい顔で水を飲んでいます。
「あ、ごちそーさま」と、店員のおねえさんに笑顔を向ける余裕すらあります。そのまま書類に名前を書き始めました。
真ん中に座った男は人なつっこい雰囲気。「あー、もう時間がねーよ!」「くえねー!」「おまえよゆーだなぁ」などとしゃべりまくってます。あきらめてるんだろうなぁ。楽しそうですが。
右側に座ってるのは、ちょっとゴツイ感じでムズカシイ顔をしてます。最後のひとくちを口の中に押し込んだまま、握りしめた拳の親指のところをアゴのあたりに押しつけ、じっと動きません。

僕が食べ始めた頃、キッチンタイマーがピピピピ、と鳴り3人組のチャレンジの終わりを告げたのでした。
結局両側の二人は時間内に食べきって無料。真ん中の男だけお金払ってました。右側のゴツオ君は、いまだに最後の一口が飲み込めないようで、不自然に顔を変形させ、涙目で、真っ赤な顔をしながら出て行きました。

最初から観戦できなかったのは非常に残念ですが、(おとこ)達の戦いに立ち会えただけでもよかったなぁ、とか、あの様子だと僕には絶対むりそうだなぁ、とか思いながら一人になった店内でゆっくりとセットを楽しみました。

会計を終えて外に出ると、駐車場の柵によりかかってうなだれている人達がいます。よく見ると、やっぱりさっきの3人組。
背の高いのはかっこよく寄りかかってますが、ゴツオくんはしゃがみ込んでます。吐いてる?
真ん中に座ってた調子のいい感じのヤツは、なぜかズボンを膝のあたりまで下げた情けないパンツ姿です。食い過ぎてベルトをはずしたけれど、まだ苦しくてズボン下げちゃったんでしょうか。
食い過ぎによる一時的な錯乱状態かもしれません。

車に向かって歩いてゆき、彼らの前を通り過ぎる時、
「おつかれ」(´ー`)b
と声をかけると、彼らは無言のまま d(´ー` ) と返してくれました。
ありがとう・・・キャラの立ち具合とか、マンガ以上だよ。キミ達のことは忘れないよ(笑)

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