2013/04/18

アグリコラのためのプレイアビリティ向上アイテム

  • n倍マーカー
資材チップが足りなくなった時に使う×4マーカーというものがある。例えば木材チップを8個持っていたら、6個返してかわりに×4マーカーを2枚受け取る。残りの2個をこのマーカーの上に置くことで木材を8個持っていることを表示できる。

何個もっているかわかればいいのでこれでも全く問題ない。問題ないんだけど、やっぱりこのマーカー、使いにくいのだ。

両替する機会が頻繁にあるんだけど、表 示用に1個置かなきゃいけないせいでどうしてもちょっと考えてしまう。人のやり取りを見てても「ん?それであってる?」となることもある。いや、ちゃんと やり取りしてるんだけど、「1枚+1個」と「4個」が両替されるというのが根本的にわかりにくいんだと思う。

そんなわけで探してみると、ギークにはmulti stickerとかmulti markerとかいう記事がいくつかあった。チップに直接シールを貼るタイプもあったんだけど、自分は×4マーカーと同じサイズになるカードを作ることにした。
http://www.boardgamegeek.com/filepage/34495/error/expired/agricola-resource-multiplication-markers

「1枚」=「5個」または「1枚」=「3個」と単純明快である。収穫リングと合わせて使ってみたけど、全くストレスなくゲームを楽しめた。

いろいろ作ってみたけど、この「n倍マーカー」こそまず必須のアイテムなのかもしれない。



  • サマリーシート
元々のコンポーネントに得点表とラウンド毎の追加アクションがまとめられたプレイヤーカードがついている。これに収穫フェイズの手順と各種建築コストを追加して、カードより大きめのシートにしてみた。

収穫フェイズの説明書きは小型化の時にボードから削ってしまったのでその代わりが欲しかったし、建築コストは一覧が欲しかったのだ。
スキャンしたデータのあちこちから図を切り取ってきてまとめただけというお手軽な作りだけど、まあまあ使えるんじゃないかなと思う。裏は大きい進歩の機能が参照できるようにしておいた。


アグリコラはいままで遊んできたものと比べて時間のかかるゲームで、はじめてから半年になるけどやっと10ゲームこなしたかな?という程度なんだけど、正直すごくはまった。
ボードとカードと大量のコマを使って、さらに個人用ボードまで必要で、点数計算もめんどくさいという、ぶっちゃけスマートとは言えない構成なんだけど、絶妙なリソースバランスや組み立て感がすばらしく、どうしてもまた遊びたいなーと思ってしまう。
しつこいくらいに手間をかけて、自前で「さあ遊ぼう」といえる環境ができたので今後もぼちぼち引っ張り出して行きたい。

2013/04/17

Board Game Geekで見つけたアグリコラのバリアント

Through The Seasons
http://boardgamegeek.com/boardgame/38641/agricola-through-the-seasons
Lookout games純正、ミニ追加キット。
「全員に適用されるルール」「追加アクションスペース」「偶数ラウンドでの補充調整」が4つの季節に対応して作りこまれており、ステージ毎に切り替えていく。
日本語化して、小型化ボードと同じ手順で作成した。





 
2009 Holiday Playing Card
http://www.boardgamegeek.com/filepage/50528/agricola-2009-holiday-playing-card-pdf-ver
Lookout games純正、追加アクションスペース。クリスマスシーズンに使ってね、ということらしい。

『家族を増やす 部屋がなくてもよい
ただし、農場に家畜のいない厩が一個だけあり、かつ2種類以上の家畜をもっていること』

適当に翻訳したんだが、あってるよね?機会があれば試してみたい。





Fruit Trees
http://www.boardgamegeek.com/filepage/45278/fruit-trees-mini-mat-and-rules

こちらはファンメイドのルール。読んでいたらなかなか面白そうだったので翻訳してみた。

追加のアクションスペースが2つあり、果物を取ってそれを農場に植えて果樹園を作ることができる。

果物コマと果物の木のコマも作ってみたのでいつかどなたか一緒に遊んでやってください。


ボードを全部再作成したおかげでデータも材料も揃っており、意外と簡単に作ることができた。
ギークを眺めているといろいろ置いてあって面白い。アグリコラに限らず使えそうな物を探してみたい。

2013/04/15

アグリコラのゲームボード小型化

アグリコラを購入する上で一番チャレンジしたかったのがゲームボードの小型化。

このゲーム、広げると結構なスペースが必要になる。5人対戦の場合、A4のボードを9枚並べてその周りにカードやコマやチップを置く。

いつものゲーム会では会議室の長机を2つ合わせてボードを広げているんだけど、無理ってほどではないにしろかなり狭い。この状態では、いくら便利だといって も収穫リングを置くスペースはなかなか捻出できない。収穫リングを活用するためにも、スペースをあけてプレイアビリティを上げるためにも、いくつかのサイトで見かけた『小型化』を是非実践したいなということになった。


まずはボードのデータ化。
一応シートフィードスキャナであるScansnapを持っているんだけど、あれだけの厚みのあるボードは吸い込んでくれない。
仕方ないのでセブンイレブンのマルチコピー機でスキャンすることにした。


大型コピー機なので当然フラットベッド型の読み取り部がある。A3まで対応してい て、1画像保存するのには30円。

ボードを2枚ずつ並べてはスキャンを繰り返し、最後に大きい進歩カードと人数別カード、ラウンドカードを2〜3回に分けて撮ってきた。全部で500円かからないくらいで済んだと思う。

素材が手に入ったらあとは加工するだけ。それでは加工後のサイズをどのくらいの大きさにするかを決めなきゃいけない。

ユーロサイズのカードを75%に縮小すると、ミニユーロサイズの大きさになる。これはスリーブがあるらしい。実際しなちく氏のサイトではこのサイズでカードを作っているようだ。

とは言え、小さく作れるなら小さいほうがいいんじゃないかと思い、カードの横幅サイズに縦デザインを収める大きさ(65%に縮小)で印刷してみた。結果、これはちょっと小さすぎる。
字が細かくて読みにくいし、幅が家族コマギリギリになってしまう。今までアクションを選ぶ時ある程度ラフにポンと置けていたところを、細かいカードを動かさないようにそっと置くようになってしまうのではよろしくない。結局先人に倣い75%に縮小することにした。


カードの作成。
基本のカードで必要なのは14枚のラウンドカードと10枚の大きい進歩カード、12枚の人数別カードである。

このうち人数別カードは小型化するにあたり「人数別ボード」として作りなおすので、ラウンドカードと進歩カードの24枚だけ作ればいい。

ちょっといい紙に表裏別に印刷して貼り合わせ、カッターで切り出し、「かどまる」でコーナーを落として完成。
この貼り合わせ作業は結構面倒で、一品物だからこそできる作業だったかもしれない。もう少し枚数が多かったら、多少ズレても1枚の紙に直接両面印刷していたと思う。スリーブにもピッタリおさまり、それなりに綺麗な仕上がりになった。




ボードの作成。
元々のボードは横長横書きで、並べたボードを両側から挟んで座ると片方の人は字を逆に読むことになる。縮小するついでにこれも変えてしまうことにした。

  ○○ ←こちらの人は逆に見る
□□□←この向きで横書き
  ○○ ←こちらの人からは正方向

これを縦デザインに変更する。

  ↓ボードを縦置き横書き
○□○←左右から見る
○□○


細かい作業がいろいろあり、なかなか大変だったが、なんとか完成した。
基本的には印刷したものをスプレーのりでボール紙に貼り付け、いらない部分をカットするといった手順で作られている。

右写真上が元のボード、下が小型化した自作のボード。

小型化によって面積にして60%程度にまで必要スペースが圧縮された。A4で3枚くらいのスペースを捻出できたということになる。
これで真ん中に収穫リングを置けるし、カードも多少広げて置けるようになると思う。
しかし収穫リングと同様、やたらと反ってしまうボードがあって大変だった。帰ってから霧吹きで湿らせて重りを乗せて伸ばしてみた。これで反らなくなればいいんだけど。
ちょっとトラブルはあったけど小型化ボードと収穫リング、なかなか遊びやすい。いい感じにしあがって大満足です。


2013/04/14

アグリコラ用アイテム『収穫リング』

しなちくさんのところですごく感心したのが「収穫リング」というもの。

本来このゲーム、毎ラウンドにボード上に資材を補充しなければならないのがなかなか面倒。「あれ?ここ置いた?」みたいに不安になることもたまにある。
忘れたり数を間違えたりしないよう注意しつつ、『木材3→』には木材チップを3つ置く、『レンガ2→』にはレンガチップを2個置く、『羊1→』には…
と、まあ繰り返しになるけどとにかく補充は面倒なのだ。

で、この手間を一発解決してくれるのが件の収穫リングというアイテム。
資材コマに1回の補充量が書いてあり、中央の回転するボードの数字が何ターン経過したかを表している。
つまり「木材3」のコマが「2」の場所にあれば、『木材3→』のアクションスペースに6個置かれているということになる。
コマの数字×回転ボードの数字の掛け算一発で該当するスペースにある資材の量がで分かるというわけ。

素晴らしいのは補充の時。上で書いたような、あちこちに数を数えながら置くといった作業が全く必要ない。
中央のボードを1メモリ分回転させるだけ。
例えば
 1の場所に レンガ2 羊1  2の場所に 木材3
となっていたとすると、1メモリ回転させるだけで
 2の場所に レンガ2 羊1  3の場所に 木材3
という状態になる。レンガが2個から4個、羊が1匹から2匹、木材が6個から9個、と自動的に必要な数を示してくれるのだ。


『木材3→』のアクションスペースに入って収穫リングの示す数の木材を手に入れたら、リング上の『木材3』コマを「0」の場所に置き直す。
これで現在0であることがわかり、また次に1メモリ回転させるとここが「1」になることで補充されたことを表してくれる。


実際に使ってみたら、本当に驚くほど楽になった。最初少しだけ数を把握しにくいかなと思ったけどすぐに慣れたし、慣れてしまえばまとまっている分見やすいかもしれない。
公開されているサイズで作って一回遊んだところ、ちょっと小さいかなと思ったので20センチ角で大きめに作り直した。
中央の留め具は手芸店で見つけたカシメ金具。なかなか綺麗に仕上がったんじゃないだろうか。
 
下の写真はアグリコラの師匠であるせっきー氏宅でのお披露目。大きく作り直してからは初投入だった。
大きさとしては十分な使い勝手になったと思う。遊んでる間にちょっと反ってきてしまったけど。プリンターで印刷したものを厚紙にスプレーのりで貼り付けて作ったんだが、湿度や温度が要因になって反ってしまうようだ。なんとかならんものか。

いずれにしろこれはすごくいいアイテム。データ公開してくださっているしなちく氏にはとても感謝です。

2013/04/10

ボードゲーム『アグリコラ』

最近のお気に入りのゲーム。1回3時間くらいかかるけど、それに見合った面白さがあります。
 農夫の夫婦と農場を受け持って、農場を大きくする、という内容。
夫婦なのでまあ最初は2キャラというか2つのコマを持っておりまして、1キャラずつ何をするかを決めていきます。「木を取る」とか「漁をする」とか。
1キャラの行動を決めたら次のプレイヤー同じように行動を決めるんだけど、この時誰かがすでに選んでしまった行動は選べない。 前の人が「漁をする」を選んでいたら、そのラウンド中は他の人は同じ「漁をする」は選べないわけです。

そんな感じで全員が2キャラずつの行動を決めたら1ラウンド終了し場がリセットされます。全部で14ラウンドプレイして、いろいろな条件で得られるポイントの総量で勝敗が決まります。
写真はゲームが終わったところ。すごくゴチャゴチャしてますがまぁ3時間戦った結果こうなったと(笑)


ラウンドが進むにつれて選べる行動が増えていきます。家畜が飼えるようになったり、家畜を調理できるようになったり、持ちキャラを増やせるようになったり。

最後にもらえる得点は「羊をこれだけ飼っていたら何ポイント、野菜をこれだけ持っていたら何ポイント」といった形なんだけど基本的に持っていない物があるとマイナスポイントになるので薄く広く、かつ他を引き離す要素を伸ばす、といった感じの思考で遊ぶゲームなのかなと思います。

ランダムの要素はほとんど無くて、誰がどのアクションを選ぶかという『選択』でゲームが展開していきます。 一定のラウンド毎に『収穫』のフェーズがあり、家族の人数に従って食料を消費しなければなりません。
これが非常にきびしい。下手をすると次の収穫のためにギリギリ食料を確保するのが精一杯、というゲームになりかねません。
が、この「食料確保と農場の発展を両方考えていく」のがとにかく楽しい。

最初に配られる『職業』を使うと、一つのアクションに対して追加ボーナスを貰えたり、追加ポイントを貰えたりします。また同じように最初に配られる『小さい進歩』や共通で購入可能な『大きい進歩』を使うとやはり追加リソースやポイントを得られたりします。

このカードのおかげで、共通で誰でも取れるリソースが各人によって微妙に価値の違う物になり、あっと驚くような展開になることもあります。

昨年末から何回か遊ぶ機会があって、これは面白いぞ、欲しいかも、と思っていたところ、しなちくのあれこれというホームページでいろいろとプレイアビリティを上げる道具を作ってるのを見かけて一気にスイッチが入り購入してしまいました。

プレイスペースの改善アイテムとか、BGGで拾ったアイテムを自作したりとか、いろいろやったのでまたぼちぼち写真を上げていきたいと思います。