2008/02/29

四人のキング


これ、一見昔懐かしのゲームブックなんだけどちょっと変わったものなんだよね。
普通のゲームブックは
『敵が現れた!戦うなら123へ。逃げるなら234へ。』
って感じでシーンごとの文章にどんどん飛んで読んでいくという構造になってるんだけど、この『四人のキング』はもっとボードゲームっぽい感じで遊ぶようになってます。

まず、トランプを裏向きで7×7に敷き詰めてこれをマップに見立て、プレイヤーはこのマップの上を移動するわけです。
トランプ1枚1枚にいろんなシーンが割り当てられていて、たとえば移動したマップのトランプが「ハートの7」だったらゲームブックの「ハートの7」の項目を読む、といった感じでゲームを進めていきます。

『四人のキング』には「キング」「クイーン」「ジャック」と3つのマップが収められていて、それぞれ違った雰囲気で遊べるようになってました。プレイヤーによって勝利条件が変わったりするのは、半分ゲームブックであるからこそできる複雑さで、なかなか面白いです。

先日ゲームフェスティバルで買ってきたトレカ番長&FT書房様の『ウォー・ロック』にも同様のルールが2本も収められてました。
こちらもプレイヤーキャラクター毎の性格付けとか、勝利条件が盤面の状況によって変化するものとか、一捻りした感じのルールになっていて面白い。

しかしこんなに持ってるんだけど一人でしか遊んだこと無い。
どなたかいつか良かったら一緒に遊んでやってください。
これ系のゲームを作りたいという野望もあるのです。

2008/02/28

グインサーガ119『ランドックの刻印』


しばらく出ないなーと思ってたら作者さん結構激しい病気してたみたいですね。心配する一方、あとがきを読んでるとなんだか“世界最長の小説”を自慢しまくっていて萎え萎えでした。やはりあとがきは最初に読んでしまった方が良いのだろうか。
自慢するのもいいけどさ、もう20年近くになるのかな、これ。長く書いてると雰囲気が変わってしまっていかんなーとか思うんですよ、僕みたいなしろうとでも。
初期の重厚な雰囲気はどこへやら、最近はケイロニアの軍人さんたちもグインもラノベの主人公みたいな軽いしゃべり口になって来てるような気がして落ち着かないことがよくある。魔法の設定なんかも毎回読者に対する説明をいれなきゃいけないのは軸が定まってないからなんだよなぁ。

本編はグインが居るのにもかかわらず、グインの扱いがすげー低いという珍しい流れでそこそこ面白かったかな。
というかグイン、主人公なのに悲惨すぎる。大丈夫かこれ?物語の行く末が心配だ。

2008/02/22

ドラクエ僧侶

T君に教えてもらった『ドラクエそーりょ』、なかなか面白いので見てください。

ドラクエ3はねぇ、名作だよね。1作目に続く、いわゆるエピソード0的な位置づけだったんだけど、初めてデータをセーブできるようになったので1、2に比べて格段に出来ることが増えてました。
キャラクターを作って酒場に預けておけるというのがとにかくすごかったんだよなあ。いまじゃあ当たり前だけど。

ドラクエそーりょは、なんかユルイ感じとちょっとほろりとさせるストーリー運びがなかなか良い。
「(笑)」と、「ありえん」の言い回しがクセになる。結構枚数多いんで、ヒマなときにじっくり見るといいと思います。

2008/02/18

乙一『The Book ~jojo's bizarre adventure 4th another day~』


乙一氏作『The Book』読了。
小説版ということで、敵(というか主役?)のスタンドが『The Book』。すさまじく強力かつ魅力的な能力で、いかにも『ジョジョ』って感じがする。ある意味時間系と言えなくもないし、エピソード一つの敵役としてはとてもいい感じです。
その主役と、康一君と、もう一人過去の登場人物との視点が切り替わりながらストーリーが進んでいく形でした。
仗助はすげーかっこよかったんだけど、億泰のバトルが面白かった。あと全体的にスタンドの表現、文章で読むと微妙に印象が違うというか、新鮮に感じました。
こんな状況ならこういう使い方したほうがよくね?とかいう想像の余地というか突っ込みどころというかがでてくるあたりも漫画のジョジョ読んでる感覚に近いかもしれないです。

作者さんのあとがきがちょっと面白かった。初期の作品を書いてるときに緊迫した場面では頭のなかで『ゴゴゴゴゴ』と擬音が出ていたとか。
ジョジョはねぇ、もう普段の生活にくい込んでいるからねぇ。
M:tGでデカイクリーチャー出すときも『ゴゴゴ』だし、魔法撃つときは『ドーン』だし。

会社から帰るときもさ

「まさか!定時終了のチャイムが鳴ったばかりだというのにッ!!
 すでにPCがシャットダウンを開始し、荷物をまとめて帰り支度を始めているぅぅぅ!」
『ゴゴゴゴゴゴゴ』
「フンッ!残業で忙しいヤツが何時まで仕事をしていようが知ったこっちゃあないッ
 オレは帰るぞおぉぉお!!!!そしてッ!今日アマ○ンから届く予定の[ピー]を受け取るのだァァァッ!」
『ドッギャーーーン』


とかいう感じじゃないですか?ジョジョ世代のひとってみんなそうだよね?

2008/02/14

鬼頭莫宏『ぼくらの』


最新巻の8巻まで買った。
これはハマるね。この作者さんは飛行機と怪獣が好きなんだろうなあ。それと鬱展開。これだけ武器があればこういう面白いものが作れるってことだろうなとおもいます。

ダイレクトに「死」がテーマなのでバトルロワイヤルとかGANTZを思い出すんだけど、主人公達が死に至るまでの時間が嫌な感じに長いので、その間のドラマが非常に鬱っぽくていいかんじです。
希望がまったく無いというあたりがまたねぇ、緊張感だけじゃなくて、その先のいろんな感情が出てきて面白い。
世界設定や語られていないルールも、想像で予測できるギリギリの線をついていてくれて推理する楽しみもあるなあ。

エピソードとしては超鬱設定のチズちゃんの話とか最高です。その後の泣ける系のお話もなかなかいい。軍人さんたちがみんなかっこよすぎ。

2008/02/13

ふとってる?


最近毎日風呂に入る前に体重を量ってます。だいたい63~64Kgという感じ。
学生時代から比べるとかなりまるまるとしてきたなあ、と思っているのでネコをウエイトにしてスクワットしたりしてるのですがなかなか変わらん。

どうやら、肥満判定の基準になるBMI判定というものがあるようなのでやってみました。
身長173cmで64Kg…普通ですなあ。21.4とか出てるし。これが22に近いほど病気になる確率が低くなるとのことで、やせ過ぎも良くないんだね。

まあでもこれは単純な計算だからなあ。体力落ちてる気がするし、ちょっとは運動したいもんです。多分畑仕事を日常的にやってる親父のほうがよっぽど健康そう。ガチバトルしたら多分負ける。

2008/02/09

漫画補充

漫画喫茶に引きこもり。
年末に出てたZETMANとかベルセルク、GANTS、バガボンドなどなど未読だった最新刊を補完。

あと、「おおきく振りかぶって」を9巻まで読破。野球漫画って全然読んでるの無いんだけど、これは面白いね。なんかこう、腐的視点がなんとなく解る気がしてどうかと思いますが、そのへんを置いといても登場人物たちの頑張りにホロリと来るところがあってよい。ゲーム展開も結構面白いね。

それから「ぼくらの」を1巻だけ読んだ。これは面白そう。細かい設定が完全に組み立てられていて、そこに放り込まれるという作りこみがグッと来ます。ぬいぐるみがカッコいいしなあ。なんか1巻しか見つからなくて、そのあと古本屋いったんだけどやっぱり無かった。これ、買っちゃおうかなあ。

しかし漫喫6時間とかひさびさにやったけど体痛くなった。

2008/02/07

ローゼンメイデン 7巻,8巻

満喫とか古本屋とか、どこに行っても7巻だけ無くてなかなか読めなかったんだけどやっと読めた。
なんかしらんが泣けた。オークションの場面とか泣ける。

しかしこれ、打ち切りっぽい終わりかたなんだねぇ。回収できてない伏線がありまくりなんだ。Wikipedia見たらなんかいろいろあったみたいで、まあ実際にはなんだかよくわかりませんが大人の事情ってやつは悲しい結果しか生まないもんだね。

ブック○フ立ち読みOKバンザイ。

2008/02/06

恵方巻きとチョコレート

節分も終わりましたが、言いたいことがある!。
「恵方巻き」なんて風習、長野には無いんだよ。ここ2、3年で始まった、まっっったくの流行りものなわけです。
そんなポッと出のようなニセ風習を、なぜみんなありがたがるのか。みんな騙されてるよと言いたい。
ラジオで「今年は何分で食べた」とかなんとかやってたけど、5年前にもやってなかったようなことを違和感無くいつものイベントっぽく話せるのはオカシイでしょ。宇宙人に脳をいじられたみたいな感じになってるじゃないか。

僕の知っている「節分」は、豆まきをして歳の数だけ豆を食べるというそれだけのもので、それだけなんだけど豆まきをイヤイヤやらされたりとか、変なとこに豆が落ちてて笑えるとかそれなりの味があるイベントなわけです。そういや子供のころには、鰯の頭と柊の葉で厄除けするというのもあったなあ。

他の土地の風習そのものを否定するわけじゃあないんだけど、巻き寿司をまるかじりするなんていうわけのわからん行為を節分のイベントとしてさも当たり前のように触れ回るのはやめてほしい。少なくともこの土地にはそんな風習は無い。

要は儲かればいいってことだろね、コンビニとかさ。ああいう全国チェーンは日本中同じ種類の人が住み、同じカレンダーで生きてる方が都合がいいんだろう。
まあこんなこといっても今後はもうずっと「節分には恵方巻きを食べる」って当たり前になっていくんでしょうねぇ。寿司屋さんも儲かるし。バレンタインのチョコみたいなもんで。

うう、また腹立ってきた。みんな好きなように踊らされやがって!踊りたくても踊れない不器用人間のことも少しは考えれ!
ぐああ、スーパーのチョココーナーにおもいっきしドロップキックしてぇ。そんで「氏ねー!」とか叫びながら警備員に両脇抱えて連れ去られたい。

2008/02/05

映画『カッコウの巣の上で』


テレビで放映していたのをガッツリ観てしまった。某局の場合、CMが無いってのがすばらしい。

ジャック・ニコルソン主演。すごく若いけど微妙に禿げてます。彼の演じるマクマーフィはいろいろ問題を起こして強制労働所に送られた挙句、精神病院送りになったというハチャメチャな役。
病院にはいろんなおかしな病人がいて、厳重に管理されながら入院生活を送っているんだけど、マクマーフィが来たことによって少しずつ変わっていきます。
型破りな行動と、それによって変化する登場人物たちの描写が生き生きしていてすごく良かった。爆笑シーン連発というぐらいの勢いがあります。
そこからだんだんと、病院側が患者を囚人以下の扱いをしているという事実が浮き彫りになっていき、怒涛のエンディングへと進んでいきます。

なんかもう、カタルシスとでも言うのかな、ものすごい鬱や怒りを感じることができます。ある種の恐怖も味わえます。というかこういう類の怖さっていうのはなかなか新鮮だなと思ったくらい。
とにかくこれ、名作だと思います。どういうタイミングで観たらいいかわかんないけど。たとえば恋人同士で観るようなもんじゃないような気がするけど、とにかく1度はおさえておくべき作品なんじゃないかと思いました。