2009/09/29

エコポイント

ひと月ほど前、エアコン購入時のエコポイントをどう使おうかと親から相談を受けた。
結婚式とかでもらうカタログギフトみたいにポイントで交換できる物がリストアップされてたんだけど、やっぱりここは無難に商品券にしようということで落ち着いた。
ポイントを電子マネーに変換すればすぐ使えるんだけど、親はedyもnanacoも持ってないからなぁ、これが一番いいよ、と勧めたのだ。

と、そんなことはすっかり忘れていた日曜、友人たちとたまたま家電購入の話になったんだけど、そこでなぜか「エコポイントはまだ交換できないんだよ」という話になってしまった。
まぁ実際商品券が僕の手元にあるわけではないので、僕自身がエコポイントの恩恵をうけたわけではないし、友人たちも対象商品を買ったり申請したりしたわけではない。
だから本当のところはわからないんだけど、対象商品のリストを見て調べていた時、ポイントを申請してそれを交換するシステムは一通り出来上がっているようにみえた。

友人たちは僕を騙そうとしていたわけではなく(と信じたい)、ただ単純に「エコポイントはいまだに機能してない」という情報を“どこからか”得てそれを信じていたんだと思う。
“どこからか”というのは単純にテレビメディアなんだろう。テレビは「交換する商品によっては手元に届くのが遅くなる」なんていうぼんやりした内容ではなく、その制度のうまくいっていない部分をとりあげて報道していたんじゃあないだろうか。

注目するポイントを絞ったり、特定の情報を黙っていたりすることは、直接嘘をつくのとは違うかもしれない。でも視聴者は見せられた情報で足りない穴を無意識に補完してしまうのだ。
僕も親がエアコンを買わず、そんなテレビ番組をみていたらエコポイントはだめだなぁ、と言っていたんだろうと思う。
人は簡単に操作されたり騙されたりする。そうじゃなかったら手品とか推理モノなんかは成り立たない、楽しめないわけなんだけど。

たまに不信感があったりするけど「正確な報道をしろ!」みたいなきれい事は言わないです。面白可笑しいニュースじゃないとそもそも見てもらえないだろうしね。
ただいろんな立場の人に情報を発信してもらいたい。ネット社会でそういうところは恵まれてきてるはずなんだけど。