2008/08/31

映画『インディペンデンス・デイ』

映画『インディペンデンス・デイ』がテレビ放映されてました。
何となく流して観てしまった。カップラーメン食べたりしながら。夜、急にラーメン食べたくなるというのは何の呪いなんだろうねぇ。おいしいからいいんだけど。

インディペンデンス・デイというのは7月4日、アメリカ独立記念日を指しています。
従って、冒頭で7月2日にUFO襲来って話になると「ああ、2日間で宇宙人撃退して『アメリカだけじゃない、人類の独立記念日だー!』ってなるんでしょ、はいはい。」という超ネタバレな感じになります。

“お約束満載の娯楽をベタに楽しむ”と言う意味で、とっても質の良い作品なんじゃないでしょうか。
カップラーメンじゃなくてポップコーンとビールとかの方が合うかもしれないなあ。

2人の主役のうち片方が天才エンジニアであるデイヴィットなんだけど、このキャラの能力がすさまじい。
まずノートPCで宇宙人の暗号を解読してしまう。人間の作った暗号ですら、物理的に解読できないものがあると言うのに。
UFOのシールド解除プログラムもすごい。シールドを制御してるハードウェアを操作してるわけで、これができるなら「ビームが出なくなるプログラム」とか「着地してドアを開けるプログラム」とかも簡単に作れちゃうはず。
作ったプログラムをウイルスにするのもまた大変です。本来のプログラムに割り込んで自作プログラムに処理を移して、何事も無かったかのように元のプログラムに戻るって感じの実装をしなきゃならない。
さらにこれを無線でアップロードするには、通信しているハードウェアの受信プログラムのバグを見つけて、それをセキュリティホールとして利用するプログラムを書く必要があるわけです。
これらを一瞬で作り上げる能力。天才とかいうレベルではなく、宇宙人の存在以上にファンタジーだと表現しても過言ではないでしょう。多分バットマンとかスパイダーマンとかのクラスでは無く、スーパーマンとかウルトラマンとかと同じぐらいデタラメな凄さ。
宇宙人たちは触れてはいけない化け物を呼び覚ましてしまったわけです。

この映画出てたころはハリウッド映画はまだまだ元気があったと思うんだけど、最近国内では随分消費が落ち込んできているようです。
単純に面白いのが少ないのかな?みんな飽きてきたんだろうか。

映画『舞妓Haaaan!!!』

金曜だったかな、映画『舞妓Haaaan!!!』がテレビ放映してました。見たことなかったのでしっかりと鑑賞してしまいました。
最初の、掲示板で喧嘩するシーンがメチャメチャ面白くて声出して笑ってしまった。
なんかもうちょっと懐かしい感じがしてしまうのはネットの流行が物凄い速さで動いているからだろうなあ。
掲示板でもめた時の空気が結構好き(笑)殺伐とした感じとか(笑)

芸妓屋で遊ぶのって大変なんだねぇ。いろいろと細かなルールが、ちょっとしたファンタジーワールドっぽくてなかなか観ていて楽しい感じでした。
特に「一見さんお断り」ってのはすごい。一般人は遊びにいけないんだね……まあ、そんなお金ないけどさ。

お酒を飲んで歌や踊り、野球拳……という、定番というかイメージ通りの遊び方の他に、なにやら色々なゲームをしていたのが気になった。
茶つぼっぽい手遊びゲームとか、屏風で隠れて全身を使ったじゃんけん(?)とか、楽しげで見慣れないゲームの数々。奥が深い。

映画中盤のバタバタしたところはやっぱり劇場で観た方が面白かったんだろうなあと思いました。
最後まで楽しく観れて良かったです。

しかし何だろう、最近テレビでCMはさみながらダラダラ映画見るというのが何となく楽で良い気がしてきている。こんなんじゃいかんな。やっぱり劇場行かないと。

2008/08/29

お笑い番組

普段テレビをあまり見ないんだけど、H氏宅で教えてもらってものすごく気に入ったのがあるのでここで紹介してみる。
モンスターエンジン 神々の遊び
会社で何人かに見せたんだけど「?」っていう反応でちょっとさびしかった(笑)
面白いと思うんだどなあ。

そういえば有野課長と濱口ってよゐこだっけ、彼らが出立ての頃にやっていた妙なコントがすごく好きだった。動画さがしたら見つかるだろうか。

2008/08/28

PSP『モンスターハンターポータブル2nd G』

カプコンの『モンスターハンターポータブル 2nd G』で遊んでます。

これは3D視点のアクションRPGです。特徴はキャラクターのレベルアップが無いこと、Wifiで協力プレイできることあたりかな。

レベルアップが無かったらいつまでたっても先に進まないじゃん、ってことになるんだけど、そこは武器や防具を強化していくことによって条件を良くして行くという形になっています。

楽なクエストで回復アイテムなどを集める
 ↓
難しいモンスターに挑戦
 ↓
より強い武器/防具の素材を得る
 ↓
集めた素材で武器/防具のグレードアップができれば、さらに強いモンスターに挑戦できる

よくあるRPGの“経験値稼ぎとレベルアップ”のあたりが、“素材集めと武器・防具の性能”の部分に集約されてるわけです。

あとはプレイヤーがいろいろ覚えていくところがレベルアップ代わりなのかな。補助アイテムの使いどころとか、モンスターの行動パターンとか弱点などなど、工夫すると有利になる余地がなかなかいいバランスで残されていて面白くなっている感じ。

実のところこのゲーム、はまりすぎて時間が吸い取られるのとどんどん強いモンスターが出てきて先が見えないのとで1ヶ月ぐらい止めてました。
ところがたまたま先週の土曜日に東京の友人たちが上田に来ていて「一緒に遊びませんか……モンハンで!」というお誘いを受け、久々のハンター生活復帰となりました。

ミスドで各々PSPを持ち、魚竜を釣ったりしてはしゃいでいるところを会社関係の知り合い夫婦に見られてちょっと恥ずかしかったりもしましたが(笑)これやっぱり協力プレイで遊ぶと面白いんだよねぇ。
その後しゅうへい君の家へ移動し総勢6人の大モンハン大会となりました。一気に10時間ぐらい遊んでたんじゃないか?ハンターランク2だったのが最後には4になってたし。

また協力プレイで遊びたいんで、足引っ張らない程度にすすめて行きたいな。

2008/08/27

創作ボードゲーム『Conflict!』

前々から取り掛かっている同人ボードゲームの製作作業中です。

タイトルを『Conflict!』(コンフリクト)と決めたこのゲーム、何度かのテスト対戦と暇を見てのソロテスト、場合分けをしながらの確率計算など地道だけどまあまあ順調に製作をすすめて来ました。
ところがここに来て非常に困った事が。
カードを50枚程度使う内容になっていて、このカード達がゲームの本体というか中核を成すわけなのですが、ゲームのカードと言えばやっぱり絵が描かれているわけで、その絵をどうするんだ?という問題に突き当たったわけです。
要は「カードゲームなのにカードに絵が無い」。

いや、突き当たったというか今まで目を瞑ってきたというか(笑)
なんとかなるかなーとか思ってたけど絵が勝手に出てくるわけでもないわけで。

誰かに依頼すればいいんじゃないか?とか友人達からの提案があり、ファンタジー絵のホームページとかいろいろ探したりしてみたんだけどこれがまたなかなか難しい……いったいどういう人にそんなことを頼めるのやら途方にくれるばかり。気がつくと絵描きさんのページを普通にネットサーフィンしてる自分がいるw
そんなこんなで1ヶ月以上何の進展も無い。これはマズイですよ。
あー、もうあれだ。

オレは自分で描くぞォォォォJoJoォォォ!
必要な絵は35種類。果たしてどのくらいかかるだろうか。ちなみに現在3枚ぐらい(笑)タスケテ(笑)

2008/08/16

もんぜん杯、オリジン・スタン

もんぜん杯、オリジン・スタンの大会に出場してきました。

今回は非常にデッキ作成に苦しみました。というのも、2つのブロック+1つの基本セットというカード選択幅のせいです。
ブロックパーティで使った白黒がとにかく好きなので、派手さは無いけど今回もこれで行こうとは思っていたのですが、10日に『よりあいどころ』でカジュアルプレイした感じだとなんだかドランに全然勝てなかったのです。
そこから一週間、“リシャーダの港抜きのポンザレッド”とか“生き埋めデッキ”とかを作ってみたのですが、シミュレーションしてみるとやっぱり白黒は対応力があるんだよね。
で、やっぱり楽しいというか、カッコいいデッキということでやっぱり白黒を選択しました。

一番の弱点は微妙な色拘束による中途半端な事故だったので、インベイジョン+マスクス+5版だったところを、インベイジョン+オデッセイ+5版に変更。

幽体オオヤマネコ様をメインとした『ぬこデッキ』として出場しました。

沼 10 / 平地 6
Caves of Koilos 4 / Tainted Field 4

Spectral Lynx 4 / Ravenous Rats 4 / Desolation Angel 2

Wrath of God 2 / Rout 2 / Vengeful Dreams 2 / Chainer's Edict 3
Phyrexian Arena 3 / Skeletal Scrying 2
Gerrard's Verdict 4 / Vindicate 4 / Death Grasp 4

前日にちょっとだけしゅうへい君相手に練習できる機会があり、Vengeful Dreamsを借りることができました。自分では1枚しかなかったけど、2枚投入。ありがとう。
相変わらずインスタントで動けないけど気にしない。

1回戦 絵描き丸砥石
ちょっと話題に上がっていて、誰か作ってくるかな?いたらやだなーとか言っていたデッキにいきなりぶち当たる(笑)
Painter's Servantを出して、Grindstoneを起動するだけというお手軽コンボで、対応できないとその場で負ける恐ろしい技。
1戦目は手札に2枚と6マナ揃った状態から起動され、なすすべも無く負け。
2戦目はサイドから解呪を投入。絵描きが出た状態で2ターンほど猶予があったんだけど解呪もVindicateもGraspもWrathも引けずに負け。でもまあ即死コンボって普段なかなか見れないので楽しかったです。
×× 0点

2回戦 ターボジョクル
2マナ出るランドを使い、Jokulhaups(エンチャント以外全て破壊)を撃ち、墓地から勝手に帰ってくるNether Spiritで削り落とすデッキ。
1戦目、ネコ2体で調子よく殴っていたらジョクルを喰らう。何も無い場に相手のNetherだけ残った状態から3回ぐらい殴られるも、順調に土地とネコを引き踏みとどまる。
追い討ちのためにアリーナを張ったらBlood Oathを喰らう。ライフは6点。手札にはソーサリー3、クリーチャー2、インスタント2、土地1の状態で相手の指定が「土地」。ギリギリ生き残ったところで相手のNetherをエディクトで押さえこみ、ネコパンチで勝利。
2戦目は相手の土地を破壊して押さえ込み、その隙にアリーナを張りました。その後2ターンぐらいで結局ジョクルを喰らったんだけど、場がきれいになってからの立ち上がりは毎ターン2ドローしてたら非常に有利なわけで……Graspで吸い取って勝ちでした。
○○ 3点

3回戦 ELCさんの魚デッキ
上田勢(?)身内対決。
マーフォークでした。
1戦目、比較的クリーチャーデッキには強めなはずの僕のデッキですが、結局大量除去を1枚も引けずに負け。単発は何回か撃てたんだけどカウンターあるからねぇ(笑)
2戦目は沼が並び、Wrath系を警戒しなくて良いと判断したELC氏が魚達を一気に展開し、なすすべも無く削りきられました。
×× 3点

4回戦 大量マナデッキ?
ミラーリの目覚め/Mirari's Wakeを使って何かをしようとしていた。正義の命令/Decree of Justice が見えたので、それでトークンを大量に発生させたりしたかったんだと思う。
1戦目はエンジェルで場をきれいにしたら投了されました。
2戦目はネコで半分ぐらい削り、手札破壊でカウンターを誘ってGraspで削りきりました。
これ負けたら帰ろうかなって感じだったんで、勝ててよかった。
○○ 6点

5回戦 ドラゴンストーム
早いと3~4ターンに決まるという噂のデッキ。5点飛ばすドラゴンを4体引きずり出して全て相手プレイヤーに当てて20点削るらしい。
このプレイヤーさん、僕のデッキをシャッフルするときに「じっこーれ、じっこーれ」と事故れコールをやってくれてちょっと笑った。まあみんな心の中では事故れ!って思ってるんだろうけどさ(笑)
でも逆にいい引きで良かった。
1戦目、デッキがわからないながら、2枚捨てさせを立て続けに3回撃った上ネズミ→ネズミ→ネコとかやってたら勝てた。
2戦目はネズミ→ネコ→ネコと展開しながら相手の赤マナソースをピンポイントで破壊して勝ち。
○○ 9点

結果一応勝ち越せはしました。負けたマッチもデッキそのものにはもう少し対応できる可能性はあったと思うので、方向性としてはさほど間違ってはいなかったんじゃあないかと自分では思ってます。
たまにはこういう謎レギュレーション大会いいですね。さすがに疲れたけど、いろんな妙なデッキと対戦できて楽しかった。

2008/08/11

栗本薫『グイン・サーガ122 豹頭王の苦悩』

前作があまりにひどかったので、今作は借りて読みました。
しかし作者さん、重病なのに書くスピードはあいかわらず速い。週刊誌みたいだ。

122巻は前の巻で出た批評をちょっと逸らそうとしたようなイメージでした。「王妃を悪者に表現しまくったけど、王妃からしたらこうだったんだよ」みたいなフォローをした雰囲気。
正直121巻と合わせて1冊にまとまる内容だったんじゃないのかなと思う。旅芸人編から闘技場編のあたりが物凄く面白かっただけに、同じ話を延々と垂れ流していて3ページぐらい飛ばして読んでも問題ないぐらいのぐだぐだっぷりはダメじゃないかと思う。
それでも最後の数ページはちょっと良かったかなあ。続きが気になる展開はいつもながら巧いです。

そういえばなにやらグインサーガ、アニメ化されるんですね。
どうなんだろう、全般的に鬱々とした話が多いし、今人気が出そうな要素は少ないし、あんまりアニメ向きじゃないような気がする。でも動いてるグインは見てみたい。期待しすぎない程度に楽しみしておきたいと思います。

養老孟司『バカの壁』

養老孟司氏『バカの壁』読了。
解剖学者である養老先生が、思うままに喋った内容を本にしたというもの。2003年のベストセラーで、当時買ったんだけどいまいち没頭できず放置してあったのです。
久々に引っ張り出して最初から読んでみたらこれが結構面白い。話をまとめたという形式であるせいか、話題が飛びまくってますが一応一貫したテーマがあります。
そのテーマが『バカの壁』なんだけど、噛み砕いて言うと「雑学として知っている」ことと「理解している」ということは違うんですよ、ということでしょうか。現代社会は情報化社会でなんでも出来事が伝わるけど、実感として飲み込めないまま解った気になっている、と。
もっと自分でいろいろ理解しようとしていかなきゃダメですよって言いたいんだな、と僕は受け止めました。

なかでも面白いなと思ったエピソードは『個性』の話。均一を目指して教育しながら「個性を伸ばせ」って言うのは変なんじゃないの?という問題提起がありました。
そもそも人間、素の状態でスペックが違っている。隣の人とお前を見間違えるなんてことは無い。個性というのは元からあるもので、むしろ他人こそ理解できないものであるとのこと。だから「他人と協調しよう」という教育をしていくべきなんじゃないのか、という主張をしてました。

確かになんか最近いろんな企業の偽装事件なんかを見てると、もっと協調性というか、優しさというかおおらかな心みたいなものがどこかにあればこんな風にはならないんじゃないかなーと思う。
まずは会社が独善的に利益を追求した結果、不正をし始める。これ、社内で「まずいんじゃないの?」とかそういう話になってれば事件にはならないはずなんだけど、個人主義だから協力して改善しようってことにならない。
で、誰かが内部告発しちゃう。告発って多分悪いことじゃないんだろうけど、なんかそうする前に話し合いとかできないのかな?とか思ってしまう。
で、事件になって表に出たらマスコミが社会的背景も考えずに叩きまくる。どうしたら良くなるか、今後同じ問題を
起こさないためにはどうすればいいのかっていう議論はぜんぜん無くて、とにかく「こんな悪いことしてた」「こんなことを隠してた」っていう報道をしまくるわけです。
なんかどこをとってもギスギスしていて、いやな世の中だなぁという感じがするんだよね。

まあこんなこと言いながら、自分には協調性というものはあんまりありませんけど……。

経済の話も興味深かった。数字を動かしているだけの『虚の経済』が巨大になっていてそちらが世界を動かしているみたいになってるけど、やっぱり物をやりとりするための『実の経済』を大事にしなきゃいけないんじゃないかという話。
『虚の経済』とは『花見酒経済』というやつで、酒樽を囲んで熊さんが八つぁんにお金を渡して一杯飲み、今度は八つぁんが熊さんにお金を渡して一杯飲み、とやっていると見た目上お金は回ってるんだけど実際のリソースはどんどんなくなっていくだけでいつか破綻するというもの。
この本が出た頃はガソリン高騰なんて話は全く無かったと思うんだけど、現在の石油事情を考えるとうすら寒く感じるところであります。

この本、某ネットショップの書評がいまだに良評価と悪評価で更新され続けています。どう受け止めるかの差こそあれ、なかなか考えされられる良い本なんじゃないかなと思いました。

2008/08/07

AVR入門 その2

AVR入門 その1の続きです。

前回作成の低速ライターを紹介したページに、AVR910互換ライターというのがあって簡単そうだったのでこれを作る事にしました。

材料:
USBシリアル変換モジュール(前回のを使いまわし)
ICソケット(20pin(AVR用)、24pin(USBシリアル変換モジュール用))
10MHzのセラロック
ピンヘッダ(6pin)
ATTiny2313

1)回路作成
前回同様USBシリアル変換モジュールを使いました。楽なので。

今回も、モジュールは直接ハンダしないでソケットを使います。
CPUであるATTiny2313も、書き込みのためには前回製作のライターに挿す必要があるためソケットを使います。ソケットは向きを間違えないように注意です。
まあ間違えても爆発とかしないけど。触るとめちゃめちゃ熱くなってたりはしますけどね。

2)ファームウェア書き込み
AVR910互換ライターのページ、『ファームウェア』の項目の『改変したファームウェアのソース(avr_prg2.lzh)』をダウンロードし、コンパイルします。
すると、avr_prg.hexが得られます。(←これをメモ帳にコピペしてavr_prg.hexという名前で保存してもOKだと思う)

C:\avreggとか言う感じに作業フォルダを作り、前回ダウンロードしたavrsp_egg_050629.lzhを解凍して保存します。さらに先ほど作ったavr_prg.hexも入れておきます。

コマンドラインを起動して、作業フォルダへ移動します。前回製作のライターにATTiny2313をセットします。
コマンドラインで、書き込みプログラムを起動します。
c:\avregg> avrsp avr_prg.hex -pv3
↑最後の -pv3のところはポート番号なので、デバイスマネージャとか見ながら自分で繋いだのが何番になってるか調べてその番号を入れます。
時間かかるけどひたすら我慢。あー、でも30分もかかって終わらなかったらなんか前回製作のライターが間違ってるとか壊れてるとかしてそうなのでいろいろチェックしてみてください。
すぐエラーでとまる時なんかも、回路どこか作り間違いしてるかと思われます。

次にもう一つこのコマンドを打っておきます。
c:\avregg> avrsp -d40 -fL11011101 -fH11011101 -pv3
これはヒューズビットの書き換えということをやってます。具体的にはここで外部クロックを有効化してます。

3)書き込み済みCPUを回路に組み込む

2でライターファームが焼かれたCPUが出来たので、こいつを1で作った回路に組み込みます。
と言ってもソケットに挿すだけでいいのかな?

ここまでで『AVR910互換ライター』ハードウェアが完成です。


4)使い方
ソフトウェアは avrdude-GUI (yuki-lab.jp Version) ←こちらのページからダウンロードしました。
『avrdude.exe Version 5.5 実行バイナリ』が最低限必要です。これと『avrdude-GUI Version 1.0.4 実行バイナリ』を両方ダウンロードして使ってます。

とりあえず両方ダウンロードして適当なフォルダに展開します。
『AVR910互換ライター』ハードウェアをPCに接続し、ライターには書き込みしたいAVRマイコンを接続します。

avrdude-GUI.exeを起動すると、なにやらそれっぽいアプリが起動します。この『avrdude.exe File』にavrdude.exeへのパス、『Programmer』に『Atmel Low Cost Serial Programmer (avr910)』を設定します。
『Port』には実際の使用ポートを入力し、『Device』にはライターに接続した書き込みしたいCPUの型番を指定します。


動作確認には、『Fuse』のReadボタンを押してみるのがいいと思います。ヒューズビットが読み込めたら成功。
これで完成です。



参考:簡単に焼けるようにこんなのを作りました。
写真左側20pinに揃えて置くとATTiny26、右側に揃えて置くとATTiny2313、下のソケットではATMega88が焼けるようになっています。


プログラムの開発環境はAVR StudioとWinAVR、2つのソフトを解説サイトを見ながらインストールすればOK。両方とも無料で公開されています。

ここまでくれば、“自分で作って遊ぶための下準備”が出来たことになります。1500円ほどでここまで揃えられるのはなかなか素晴らしい。
先日ATTiny26Lで作ったLEDメーターなんかもこのライターで焼いて作ることができます。
こいつでまたなにかいろいろ作っていけたらいいなー。

AVR入門 その1

AVRマイコンによる電子工作を始めるにあたり、どこから手をつけたかというところのメモ。

マイコンのプログラムは、パソコンで作成→コンパイル→マイコンに焼きこむ→マイコンの乗った基板を動作させる、という手順で動かしていきます。
最初に何が必要かというと“マイコンに焼きこむ”ための道具が必要なわけです。最初ちょっと面倒だったので、いろいろと覚え書きをしておきます。


まず、これを作りました。『AVRを使わないAVRライター~AVRを使うUSBライター製作のために』というものです。

ただ、USBの方が楽だなと思ったので『FT232RL USBシリアル変換モジュール』を使いました。
必要な部品:USBシリアル変換モジュール、74HC04、ICソケット(14pin(74HC04用)、20pin(AVR用)、24pin(USBシリアル変換モジュール用))
※モジュールとか950円もするし、各ICももったいないのでICソケットでハンダ付けしました。失敗しても損害が少ないし、別の回路に流用したいときも抜き挿しするだけでOKだしね。


シリアル変換モジュールを使った回路図はこんな感じになりました。完成した基板にはATTiny2313を直接挿せるICソケットをつけています。

書き込み用のソフトウェアは、上記『AVRを使わないAVRライター』にある、
>> →実行ファイル+Cソースファイル avrsp_egg_050629.lzh
をダウンロードして使います。


とりあえずここまでで、回路図を元に基板を作成し必要なソフトをダウンロードすると、
「ライター用のプログラム(avrsp_egg_050629.lzh)」
「ライターハードウェア」
が手に入ったことになります。

これだけでもAVRライターとして使えるので、このまま自分の作りたいものの工作に突入できます。
ただ、ちょっと書き込みに時間がかかるのでこのライターを元に、もう一段階高速なライターをつくりたい。

その2に続きます。

2008/08/05

乙一『ZOO』

乙一氏『ZOO』読了。
短編集で、短めのお話が何篇も収録されています。
最初の話の「カザリとヨーコ」がいきなりとても面白かった。家庭内のイジメがテーマなので、なんとなく初期のハリーポッターみたいな雰囲気があります。
ストレスを受けて受けての最後の破滅的な展開がすばらしい。
他に「陽だまりの詩」というお話がなかなか感動的でした。人類滅亡後の世界で(相変わらず人類滅亡ネタ大好き)、最後の生き残りの青年と彼が作ったロボットの話。
主人を埋葬するために作られたロボットである主人公は、やがて死を理解していきます。その過程が丁寧に描かれていました。
最後のハイジャックのお話は読んでいて楽しかったな。生死を賭けた緊張感の中、妙に気の抜けたコミカルな会話が続いていきます。ラストシーンもビックリしますよ。

その他の話もそれぞれとても面白くてなかなか読み応えのある一冊でした。

これで手元にあったものは一通り読み終えてしまった。乙一作品は独特の雰囲気でハマれますね。泣かせる話も良いし、SF的設定も面白いし、猟奇系の作品も嫌いじゃなければ楽しめる。
短編が多く読みやすいのでおすすめです。

2008/08/04

映画『どろろ』

テレビ放映してたので見てしまった。『どろろ』映画版。
どろろと言えば「おまえ女だったのか?!」パターンの古典であり、つくづく手塚先生のマニアック懐の深さに感嘆せざるを得ないところであります。
ところがこれが映画版では柴崎コウさんで、いくら顔を泥だらけにしても美人としかいいようが無い。どうするのかなー?と思ってたらやっぱりいきなりバレバレな感じで話が進んでました。
百鬼丸の手足、義体じゃなくてフランケンシュタインのように死体をツギハギして作っているのは驚いた。原作ではサイボーグ009みたいに腕を折った中から仕込み水鉄砲で酸を撃ちだして攻撃したりしてかっこいいんだけど。
その辺の違いもさほど違和感無く、妻夫木の百鬼丸もなかなかかっこよかったです。

原作の、最後のなんかもっと読みたいんだけど……という中途半端な雰囲気の部分は、映画版ではうまくまとめられておりサワヤカな感じで良かったです。

百鬼丸は切ないキャラです。
視力聴力以上に働く超感覚と不自由の無い義手義足で普通の人間を超えた能力を持っている上、やさしい育ての親に教育されて正義感ある立派な人間として描かれているのだけど、本人は自分の体にコンプレックスを持っているんだよね。
実際心の目で見ていたときは目潰しとか効かないし、義手の時は平気で剣を受けたりできてたところが自分の体を取り戻すにつれて弱点が増えていく。
そんな状況で自分が助けた村人たちに化け物扱いされ追い出されてもやっぱり普通の人間になりたいと望んでいて、見ていてグッと来るのです。

最近映画館行ってない……なにか面白そうなのやってるかな?