2011/07/24

岩崎夏海 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

文章が小学生の読書感想文レベル。酷すぎておどろきました。
一応小説ということらしいですが、商業ベースでこれ以下のものを僕は知りません。
本当にドラッカーの『マネジメント』を読んだ上で顧客志向であるなら、この文章をそのままもう少しまともな文章が作れる者に渡し、ゼロから書き直してもらってから出版すべき。
これが物凄く売れた理由は、あとがきに名前が踊る某有名プロデューサーの力なんでしょう。
真面目にマーケティングなんかしなくても、真摯さが無い適当な作品でも、豪腕プロデューサーがマスメディアをゴリゴリ動かせば売れてしまうんだなあというのが改めて実感できる、これ以上無いほどの矛盾を抱えた本でした。

2011/07/18

市川拓司『そのときは彼によろしく』

図書館で借りた「話題になった本コーナー」から2冊目。
29歳の男女が、14歳の思い出話をしながらストーリーが進んでいく。
だんだんと昔の話と現在進行形の話がリンクしていくラブストーリー。台詞まわしがいちいち洒落ていて読んでいてニヤニヤするというか恥ずかしいというか、まあむずむずします。
複雑な描写もなく読みやすかったです。
この作者さん、『いま、会いにゆきます 』を書いた人でした。この作品もそうだったんだけど、話が終わったと思ったところからあり得ないようなSF的設定が展開します。
なかなか面白かった。今検索してみたら映画化されてました。これも機会があったら観てみたいな。

田村裕『ホームレス中学生』

先日行った図書館で「話題になった本コーナー」に置いてあったのをみて読んでみることにしました。
ボリュームとしては1時間程で読み終わってしまうくらい。文章もなおしきっていないような荒い感じで、これで大金持ちってのはなんともうらやましいわけですが、実際にその体験談はすごいものでした。
中学で家を放り出されたら自分だったら簡単に野垂れ死にしそう。
しかし田村さんはよい巡り合わせがギリギリのところで助けてくれる、というのが何度か続き、芸人になるまで食いつなげたというまあ有名なお話でした。
後半ちょっとだれたけど段ボールを食べるくだりの辺はほんとに面白かった。

2011/07/15

モンスターハンター Dynamic Hunting

iPhoneアプリ800円。
面を選んでスタートするといきなりボスが目の前にいる状態で、これを3分以内に倒せ!というゲーム。
武器は片手剣、大剣、双剣の3種類。アイテムは支給品2種類。
移動と攻撃、アイテムや特殊攻撃、緊急回避などの動作は全て右手だけできるので、左手はiPhoneをホールドするだけ。全体的にお手軽です。

グラフィック、音、モーションはPSP版と同レベルでプレイ感はなかなか良い。
部位破壊もちゃんとあって、出たアイテムで新しい武器や防具を作ったり強化したりできます。
アイルー村同様、モンハンの一部分を切り取ってできたようなゲームで、どこかしら本家の楽しみは残っていると感じました。

たまーに休憩時間に遊んでます。もし持ってる人がいたら協力プレイやってみたい。

Android (GALAXY tab)設定メモ

1.解像度
GALAXY tabは購入当初、GALAXY Sをそのまま引き伸ばしたんじゃないかと思うほどのデカイアイコンとデカイ文字で解像度の無駄遣いでした。
そこで、こんな感じのツールを使う
http://komugi.net/archives/2010/08/30182601
と、画面が広く使えます。情報量が上がって非常に快適。

ひとつ、面倒なのはrootが必要なこと。不注意にやると壊れるかもしれない。

2.フォント
標準のフォントはいまいち。漢字が中国っぽかったりするのがどうもいかん。
せっかくrootがあるので、入れ替えちゃいました。
M+とIPAの合成フォント
http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/
見やすい。
フォト
快適です。

3.入力
標準のサムソンキーパッドはどうにも調子が悪い。いろいろ試して最終的にATOKを購入して使うことにしました。
Bluetoothキーボードをつなぐと強制的にサムソンキーパッドに切り替わるというダメ仕様に悩まされましたが、これにもrootならではの解決方法が。
Titanium Backupというバックアップツールでサムソンキーパッドの動作を止めてあげると、Bluetoothキーボード+ATOKでの運用が可能になりました。

4.ネット環境
家では当然Wifiです。
出先ではiPhoneをゴニョゴニョしてあるのでiPhoneが繋がればtabも繋がるという環境が構築できました。
そういえばソフトバンクにして1年。回線環境が悪いと脅されてたけど、特に困ったことも無しです。


会社でまわりにiPad2持参の人が数人いたり、実家にもiPad2があったりであの動作の快適さを見ると打ちのめされますが(笑)、自分で使いやすくするように手間をかける作業って結構すきなのでおもちゃとしてはありだと思ってます。安かったわけだし。
いまではかなり使いやすくなって、家では一番稼働率高いです。

2011/07/12

ボードゲーム『7Wonders』

日曜のゲーム会でスモールワールドの後、連続で3ゲーム程遊んできました。
このゲーム…勝てない(笑)
1ゲームめ3位、2,3ゲームは両方とも2位タイという結果でした。

全員がほとんど同じ条件で同じタイミングで進行しているはずなんだけど、購入条件や軍事力でどんどん有利不利の差が出来ていく。
そのことが頭では分かっているのに、いざ回ってきたカードを手に取るとあれもこれも欲しい!となって戦略が見えなくなってしまう。なかなか悩ましく、同じカードを使って何回もドラフトしている状態であるにも関わらず飽きが来ないです。

回ってきたものを組み立てていく感覚はサンファン系に近い気もする。ただ全員が18枚カードを並べるゲームなのに実質待ち時間無しというのはやはり遊びやすい。

久々にどっぷり遊んで楽しかった。

ボードゲーム『スモールワールド:アンダーグラウンド』

ものすごくシンプルなルールを、種族+特殊能力の組み合わせでバラエティに富んだ物にしている陣取りゲーム『スモールワールド』。僕らのゲーム会では結構プレイ回数が多いゲームです。
先週「すごろくや」さんのブログでこのゲーム初の独立エキスパンション、『スモールワールド:アンダーグラウンド』の入荷情報があったのを見て、輸入版であるのもかまわず注文してしまいました。

10前後の数のコマをもらい、1マスに2コマ程置いて陣地を確保し、1陣地につき1ポイント、という基本的なルールは同じ。
「川」や「谷」といった新しい地形があり、種族とパワーバッジが全て新しいものになっていて、このあたりはいかにも拡張セットですよ、という雰囲気。
大きく変わったルールが「モンスター」で、前作でセットアップ時に配置していた「衰退した種族」の代わりに「モンスター」を2コマずつ配置するようになっています。占領しにくくなった代わりに、そのエリアを占領すると特殊な効果やアイテムを得ることができるというしかけ。

今回のゲームでは飛行効果を得る「空飛ぶドアマット」とか、大群を蹴散らす「トロル王の靴下」とか、雰囲気的にも効果的にも絶妙なバランスのアイテムが飛び出て非常に面白かったです。
立てこもって稼ぐタイプの種族やパワーが少なめだった上に、「占領していると追加コインがもらえる」という特殊地形が出たためアクティブな種族がその土地をめぐって争うという展開に。
1回衰退した後取った「装備を固める」+「ドワーフ&シルバーハンマー」が凶悪な強さだったおかげで、なんとか勝ちをおさめました。楽しげな種族が多かったのに2種類しか使えなかったなあ。

このシリーズはにぎやかなコンポーネントで「ボドゲを遊んだ感」が強くて良いです。どっぷりとファンタジーな世界観であるところも気に入っているところ。またおつきあいくださいますようよろしく。