2002/04/16

時の石

グイン・サーガの84巻読了。
外伝とかを含めると、ちょうど100巻になるそうです。一人で書いた小説ではもちろん世界で1番の長編です。
主人公グインは豹頭人身という、神話に出てくるような姿の大男です。こいつがかっこいいんだよね。コナン・ザ・グレートのような強さをもち、ピカード艦長のような人徳と強い意志をもっているという、すごい人物。
頭が豹、というのもなかなか絵になります。
“グイン・サーガ”というストーリーは主人公を追うのではなく、「中原」というひとつの仮想世界を舞台とした戦記となっており、本編はその時々にメインになるキャラクターがクローズアップされるため、グインが何巻もの間出てこないことも普通です。
その間のグインの活躍が外伝として発売されてたりしてなかなか笑えます。

しかし、100冊ものシリーズはちょっと簡単に他人に勧めたりできないなぁ・・・。
作者である栗本薫さんの作品で、お気に入りでちょっとお勧めできるのは、「時の石」という短編集かな。
表題作は、「不思議な石」にまつわるお話。友人の死、年上の女性との恋など、切ない青春ドラマです。「石」は“自分の一番楽しかった記憶”をリプレイしてくれる代わりに、使えば二度と目覚めることもできず死んでしまう、というアイテム。
石を握りしめたまま死んで行こうとする人々と、その姿をみて揺れる主人公の姿が描かれています。

もし、自分がその石を手に入れたら・・・本気で考えると、ちょっと怖くなりますね・・・