2001/12/21

雪。
降ってると、ぼんやり目が覚めるときでも、外の雰囲気が違うのがわかる。
音を吸収していつもより静かだし、曇ってても照り返しがあるから、普通の曇りのときよりあかるいし。
はぁ、寒そうだなぁ。布団からでたくないよ。

会社に行くと、後ろの席のN君がとても興奮気味。外を見ながら、はしゃいでいる。
「すごいっすねぇ~、雪。ふってますね~」
僕と目が合うと、
「Haruさん、雪合戦やりましょうよ。雪合戦、やりますか、やりませんか。」
「やりません」
「ぐはっ!それじゃ雪だるま作りましょうよ。そして“メソ”と命名しましょう」
「がんばって作ってきてくれ。応援してるよ」
「ぐおぉ~!つめたいっすねHaruさん」
「君がアツすぎなんだよw」
なんか南の方出身で、地元は雪降らないらしい。みぞれが降ればその日はみんなで「雪ふったねー」と盛り上がれるって言ってた。

村上春樹さんが、“文章を書くのは雪かきと同じだ”ってどこかに書いてました。
『ここの雪片付けて』と言われてそこをかく。『こっちもやっといて』と途中で言われたり、かいてるところに絶え間なく降ってきたり、しばらくやんだり。
雑誌の連載とか、小説とかの“仕事”を雪になぞらえてた話。
僕はそれを読んだとき、これってどんな仕事にも言えることだなぁ、と思いました。
みんな仕事してる人たちは、自分の持ち場に降って来る、“仕事”という雪を片付けていくわけです。
僕だったらプログラム作ったり、基板作ったり、書類かいたり、それを違う機種でまたやったりとか。
雪はさらさら降ってきて、自分の居場所を確保するにはそれをかたづけるしかない。そうしないと自分が埋まっちゃったり、隣の人に迷惑かけたりしちゃうからね。
片付けるついでに雪だるまを作ってる人とか、すごいパワフルな除雪機をもってるひととかもたまにいますが、僕はどうやら棒に板のついたごく普通の雪かきを使って、何とか埋まらないでいるって感じなのかなと思います。
次々に降ってくる雪のせいで、どっちを向いてるのかどっちに行こうとしてるのかも、もうとっくにわからなくなってるような気もします。
でも最近、ちょっと別の仕事に移ったからね。今度は方向見失わないようにがんばろう。