紹介というか好きなマンガシリーズ。『最終兵器彼女』高橋しん氏の作品です。サイカノとか略されるらしい。
昨日ラジオを聞いていたらたまたまマンガの話になってまして、その中でリスナーから次のような投稿がありました。
「最終兵器彼女は考えさせられるマンガ。戦争はいけないなと思う」
あれを読んで本気で「戦争はよくない」という感想しか出てこなかったのかよ!と言いたかった。ラジオ越しに。でもそんなこと出来ないのでここに書く。
確かに物語の背景には戦争がずーっとあって、日常生活がどんどん不便になっていったり友人が戦争に志願したり、知人が戦死したり、空爆で怪我したり死んだり、戦争であるからこそ起きるきつい出来事が次々に起こります。
しかし主題はあくまで主人公がそのまわりの人たちとどう関わっていくかということが全てなんじゃないかと、自分は受け取っています。
彼女がどうにもならない理由で離れていってしまうこととか、既婚者である初恋のお姉さんとの微妙な距離感とか、主人公に片思いしている同級生との関わりとか。
10代の少年を取り巻く小さな世界を描いたものがこの作品で、だから大事なのは戦争がどうこうじゃなくて「切ないなあ」という感覚のほうなんじゃないかなと思うわけです。むしろ戦争は切ないシチュエーションを作り出すためのエサでしかないのです。だからラジオには
「最終兵器彼女は切ないマンガ。10代のころを思い出していろいろ悶絶できる」
と投稿すべきなのです。
第1巻がとにかく衝撃的だったんだよなあ。コンビニで何気なく立ち読みしただけなのに泣きそうだった(w
ていうかあれ、2巻が出てちょっとびっくりしたんだよね。ああ、続きあったのかーとか思った。
ある意味中だるみというか同じパターンの反復があるので読んだこと無い人は1巻だけで終わりだと思って読んでもなかなかいい感じだと思います。
OVAも映画もあるそうなんですが、どっちも観てない。なんか全部エンディングが違うらしいのでいつか押さえたい。
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