2007/09/14

狂四郎2030

徳弘正也氏の漫画『狂四郎2030』、これかなり面白いです。

第3次大戦後の荒廃した未来が舞台のSFです。荒廃してるけど『北斗の拳』のように無政府状態になってるのではなく、逆に超管理社会になっているという世界。
男女隔離政策によって一般市民は異性と会えず、その不満の回避策が仮想現実になっていて、最初主人公の狂四郎はその仮想現実のために生きているような状態でした。
そこからいろいろあってその行き過ぎた管理社会はおかしい、と旅に出るわけです。
なんだろう、この“管理社会への反抗”というジャンル。他に作品思いつかないんだけどとにかくこのシチュエーションは燃えます。もえもえです。あ、『マトリックス』なんかはこれか。

遺伝子で差別があったり、奴隷用や戦闘用に遺伝子改造された人間がでてきたりと結構キツめの設定である世界を、身一つで切り抜けていく狂四郎は、作者の徳弘さんお得意のシモネタ系ギャグ満載でもめちゃくちゃかっこいい。
ヒロインのユリカと狂四郎が実際に出会うあたりはかなりグッとくるはず。

他の登場人物の中ではバベンスキーもいいけど飛鳥も好き。

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