2002/06/01

観念の時間経過

空想科学読本読んでて思ったんですが、「大きさ」と「時間の感覚」についての記述。
大きい生き物ほどゆっくり生きている、という理屈が書いてありました。
確かに、短い棒と長い棒を倒したとき、短い棒の方が速く倒れます。
このことから、17センチのコビトが転んだとき、170センチの僕の10倍のスピードで手をつかないと、顔面から倒れ込むことになってしまう。
逆に17メートルの巨人は10倍の猶予があるので、もっさりと手をついても間に合うわけですね。

心臓を持つ生物は世の中にすごく沢山の種類がいるわけですが、一生を通して鼓動を打つ回数は約15億回と決まっています。そして、小さい生物ほど心拍数は多く、大きい生物ほど心臓はゆっくりと動いています。
ちなみにネズミの心拍数は1分に600回、ゾウは20回です。

これら「大きさ」によって要求される反応速度の違いと心拍数の関係について考えてみると、種によって寿命は違ってみえますが、実は“同じ長さの時間”を経験しているんじゃないかなぁ、と思うわけです。
ネコは1日に4サイクルぐらい寝たり起きたりしてるけど、人間に対して4倍のスピードで生きてるだけ。
ネズミは10倍ぐらいかな。人間を見ると、1/10のスローモーションに見えてる。
でも、そういう“観念的な時間経過”は、その生物のスケールになってみるとおんなじに進んでいくのではないだろうか。

もしどこかの星から宇宙人がやってきたとしても、その宇宙人が地球人に比べて1/3ぐらいのスケールだったり、3倍ぐらいのスケールだったりするだけで、彼らの感じる時間の流れが3倍だったり1/3だったりしちゃうんだよね。コミュニケーションとるだけでもなんだか大変そうです。
映画みたいに、出会ったらそのまま同じ時間感覚の中に生きている、という可能性は少ないでしょう。

あ、あとSFとかでネタにされる「人間の1日のサイクルは25時間」というやつ。
これも、「人類は25時間の惑星から連れてこられた!」という説よりは、人間という種のサイズが大きくなったのが原因と考えるのが科学的だと思います。
体が大きくなると、心拍数は小さくなり、観念的な時間経過は遅くなって行く。今のサイズでは、1日は25時間で正解なんです。多分。僕個人の勝手な考察ですけど。