2008/09/19

猫空間


つくづく思うんだけれど、うちの猫は毎日何処へ出かけているんだろう。
多分猫の国……猫ワールドみたいなところへ行っているんじゃあないだろうか。それなりに猫付き合いがあったり、上司猫に「たまには○○さんちのとこへも顔出してやれよ」とか言われたりしているんだと思う。
猫ワールドは現実世界との平行空間に位置しており、猫たちはそこに自由に行き来できるだけでなくその猫空間をつかって通常では考えられないような距離を移動することもできるのです。
もしかしたらライオンとかトラなんかも猫ワールドに住んでいるのかもしれない。でもちゃんと自重して街なかに猫空間の出口をつないだりしないようにしている。

もう10年以上前になるんだけど、うちの近所にすごく迫力のあるノラ猫のボスがいました。茶トラで体長が1メートルぐらいあるような雰囲気で、太ってるんだけど生命力がみなぎっていて、額にはマンガみたいに斜めにはしった傷跡がありました。
どれぐらい迫力があるかと言うと、路地を通ろうと思った先にそいつが寝そべっていた時、遠回りしようか本気で悩むくらい。
なんか血みどろで鳥食べてたりするし。本気で戦ったら負けそうな感じ。今では猫を飼って猫好きっぽい感じではあるんだけど、あのころはどっちかというと猫、怖かったな。
そんなボスもあるときフッといなくなってしまった。多分引退して猫の国へ行ったんだと思います。

じっと目を閉じているうちの猫をみていると、こいつは僕なんかよりずっといろんなことを知っているんじゃないかなあと思えてきます。政治経済とか芸術とか、宇宙とか。
友人の数は僕より確実に多いだろうな……近所の住民で僕の知らない人に話しかけられているのをよく見るし、グレーや白や三毛などの猫仲間もたくさんいて何かコミュニケーションをとっているみたいだから。

猫は良いな。
居心地のいいように向きを変えながら眠り、鳥の声に気付いて外を眺め、どこかにふらっと出かけていくという生活。
キウイフルーツのツルで作られたリースをかじりまくってボロボロにすること。彼らは辞典で調べなくてもそれがマタタビの仲間だってことを知っている。
朝会社に行くとき、布団でゆったりと寝ていること。

あー、たまには仕事代わってくれ。