小川一水『フリーランチの時代』読了。
5つの作品が収められた短編集でした。
登場人物たちの感情や思考が丁寧に描かれている分、ストーリー展開やそのスケールの大きさに驚かされます。
シンプルな描写で数百年単位の時間の流れを表現する手法もすごく良い。おもしろくて1日で読みきってしまった。
『時砂の王』の外伝が書下ろしで収録されていたのは嬉しかったです。もう一度本作のほうを読みたくなりました。
あと、宇宙を飛び回るニートの話が良かった。太陽系サイズの近未来SFってやっぱり独特のときめきがありますねえ。文章を読み進めていくうちに「あれ?これってもしかして…」と誘導してくれる仕掛けがしてあってとても楽しめました。
SF好きなら読んでおいて損は無い一冊。読みやすくてとてもおすすめできます。
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