『生贄のジレンマ』〈上〉〈中〉〈下〉/土橋 真二郎 読了。
T君がGANTZのついでに貸してくれた。続きが気になるお話で、2日ほどで3冊通して読んでしまった。勢いがあって面白かったです。
ストーリーは高校の1学年320人がが学校に閉じ込められ、不条理な死のルールの中に放り込まれるという内容。
登場人物達がどう行動するかという思考実験的なお話でした。
ルールはタイムリミット毎に「1人が生贄志願すれば学年全員が生き残る」「志願者がいない場合はクラス毎に投票が行われ、得票トップの者が死ぬ」
「トップが同点タイの場合(0点でも)該当者が全員死ぬ」といったもので、小説というメディアで考えると『バトルロワイヤル』っぽいんだけどテーブルゲー
ムの『人狼』とか、もしくは『デスノート』みたいな感じの印象が強かった。
このタイムリミットが次々来るので緊張感が続きます。
主人公がいかにもギャルゲーやラノベの主人公という感じ。なんか斜に構えてて人と絡まないので途中であれ?主人公だと思ってたやつ死んだっけ?と思ってちょっと読み返したくらい。
あとは女性キャラが『優しい』『活発』『綾波』『冷酷』といった感じでこれまたギャルゲーのように用意されており楽しめました。
さすがに綾波キャラの名前がレイっていうのはやりすぎじゃないかと思った。
この作者さん、他にも閉じ込め系のお話をたくさん書いてるらしいので、そのうち他の作品も読んでみたい。
これ入院前に読みきってしまったのは勿体無かったなあ。2日間には丁度よいボリュームだったのに。
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