オークション等で中古品を手にいれるしかない、失われた機種になってしまっています。
全くトラブルが無い機械でもないので“もしもの時”のタメに、たまに出品されているマザーボードなどのジャンク部品をいくつか買っておいてありました。
ところがとうとうその“もしもの時”が来てしまった。
ある日充電しようとACアダプターをつないだところ、バッテリー充電LEDが謎の高速点滅状態になってしまったのです。
バッテリーを交換してもダメ。買い置きしてあったマザーボードにバッテリーをつなげると正常動作……ということは、マザーボードの充電周りにどこか異常が出ているっぽい。
いろいろ見てみたんだけど、基板の修理は難しいため、マザーボードを交換して本体の修理を完了しました。これであと数年は使えるといいのだけど。
修理が完了すると、当然ながら充電回路が壊れた古いマザーボードが手元に残るわけです。
これ、ノートじゃなくて普通のパソコンとしてはまだ動く。いい筐体を探して納めてあげれば、もう1台パソコンゲットだぜっ!っとなるのではないか。
というわけで、作りました。
左がマザーボードを交換して復活したVAIO U101、右が余ったボードを突っ込んだ新パソコンです。
見ての通り、外観はファミコンです。
ケーブル類の無いファミコンを1台買ってきて中身をすげ替えたのです。
「すげ替えた」と書いてしまうと一言だけど実際はかなり大変でした。
背面の下段にはマザーボードが入っています。PCMCIAカード、外部ディスプレイ出力、IEEE1394端子がそれぞれ使えるように穴をあけました。
1394の隣にUSBが1ポートあるのですが、そこには内部で4ポートハブを接続し上段に出るようになっています。
USBポートには衝動買いしたままいまいち使いどころのなかった、バッファローのファミコン風コントローラのIコンIIコンを挿しています。これは形・大きさが全く元のコントローラーと一緒なので本体の台にピッタリ収まります。
あとはUSBディスプレイ、無線マウスレシーバー等適当に。
フロント部分にもUSBを用意しました。
変わり果てた姿になりました(笑)
電源スイッチとリセットスイッチは元のファミコンから取り出して使い回してます。電源スイッチが一次側のスイッチ、リセットスイッチが実際のPowerスイッチとして機能しています。
操作感が昔のままでとてもいい感じ。猫リセットならぬ、猫シャットダウンをくらう可能性がありますけど。
VGA出力を使って大きいディスプレイに表示することもできるんだけど、USBは別に電源いらないってとこがいい。
ファミコンは電源LED等の表示が一切無いため、電源とHDDアクセスランプを設置。
USBディスプレイにはBIOS表示が来ないのでこのLEDは必須でした。
カートリッジ口は元のコネクタを使うことも考えていたんだけど、抜き差しにかかる力が大きすぎるのでやめておきました。代わりにここにもUSBを配置。
カセットも加工してUSBメモリ等を仕込めるよう改造します。
カートリッジを挿す雰囲気はいい感じに再現できました。
モデル:ファミコン改
OS:Windows XP
プロセッサ:Mobile Celeron 600A
メインメモリ:512KB
記憶媒体:SSD8G
外部接続端子:USB2.0×8 / IEEE1394×1 / ディスプレイ出力
元からついていたLAN端子、無線LANは取っちゃいました。ネットにはUSB無線LANアダプタで繋ぎます。
昔の機械だけど、XPはサクサク動きます。こいつのためにもう一回り大きいUSBディスプレイ買ってしまおうかなと悩むくらい調子いい。
本体\1280、カセット\100、内部での基板固定用にパテやネジで\1000くらいしかかかっておらず、あとは無駄遣いで余らせていたハブやコントローラを流用して非常にお安く作れたところも良かったです。
バッファローさんはコントローラだけじゃなくて、ファミリーベーシックそっくりのUSBキーボード出してくれたらいいのに。
これ会社で使ったら怒られるかなあ(笑)
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